とあるカフェで流れていた、落ち着くけれどもどこか寂しげなこの歌は、スコットランドの民謡でアメリカ、カリフォルニア州出身の女性シンガー、カーラ・ボノフが歌っていたもの。
この歌の原曲は1600年代に書かれたもののようで、自分が生まれる以前の1979年リリースアルバム、Restless Nightsの一番最後に収録されている。
この頃のアルバムや曲には邦題がついていて、このアルバムは『ささやく夜』というタイトルが、The Water Is Wideは、『悲しみの水辺』という邦題で、透き通った水の様な女性の心を感じさせる一曲。
アルバムに収録されている曲は、どれも素晴らしく、男性が聞いても心を落ち着かせてくれる。
Karla Bonoff - The Water Is Wide
The water is wide, I can’t cross over
And Neither have I wings to fly
Give me a boat that can carry two
And both shall row, my love and I
川幅が広くて渡ることができません
私には飛ぶための翼もありません
ボートをください
二人を運んでくれるように
愛する人と二人で漕いでいきます
Oh, love is gentle and love is kind
The sweetest flower when first it's new
But love grows old and waxes cold
And fades away like morning dew
そう、愛は優しさ、そしていたわり
始まりの頃は最も甘美な花のよう
けれど愛にも老いが訪れ
そして冷たくなり
最後には朝露のように消えていくのです
There is a ship and she sails the sea
She's loaded deep as deep can be
But not as deep as the love I'm in
I know not how I sink or swim
船が海を渡っていきます
荷を積んで深く
これ以上にないほどに深く
でも私の愛の深さには及ばない
沈んでしまうのか
それとも泳いでいけるのか
私にはわかりません
The water is wide, I can’t cross over
And Neither have I wings to fly
Give me a boat that can carry two
And both shall row, my love and I
And both shall row, my love and I
川幅が広くて渡ることができません
私には飛ぶための翼もありません
ボートをください
二人を運んでくれるように
愛する人と二人で漕いでいきます
そう二人で...
朝露の様に愛が消えてしまうことなく、それが実ることがなかったとしても正直に思い、向き合い、受け止め、その先にまた幸せがあると信じて人を愛し続ける。
嘘はなかったとしても、自分自身を信じられなくならない様に、人からも信用と信頼を失わない様に。
また穏やかな心でいられる相手とボートを漕いでいける生涯を送りたい。
今まで出来なかったからこの先出来ないのではなくて、これから先に出来る様に誠実に生きるということ。
自分と愛する人が幸せになれる様に。
幸せだった時間も、眠れなそうな苦しい夜にも、生きる音楽を。
少しでも、安らげる様に。
Life is Music. Life with Music.
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